犬が吠えるとき。その理由と、僕たちにできること。

犬の吠える声は、大きくて、よく響きます。 だからつい驚いたり、イライラしてしまいます。

けれど、感情的に叱っても、なかなか解決にはつながりません。

もし、本当にやめてほしいのなら、 まずは、愛犬が「なぜ吠えているのか」を知ることです。

彼らは意味もなく騒いでいるわけではありません。 そこには必ず、彼らなりの理由があります。

「前後」を観察する

理由を見つけるヒントは、吠えた瞬間の「直前」と「直後」にあります。

なにがきっかけで、吠え始めたのか? そして、吠えたあと、どうなったのか?

たとえば、知らない人が家の前を通った(直前)。 吠えたら、その人がいなくなった(直後)。 これなら、「追い払うこと」が目的だったのかもしれません。

あるいは、ケージに入れられた(直前)。 吠えたら、飼い主さんが見に来てくれた(直後)。 これなら、「来てもらうこと」が目的だったのでしょう。

前後の状況を、そのまま眺めてみるだけで、本当の理由が見えてくることがあります。

理由に合わせて、対応を変える

理由がわかれば、僕たちにできることも自然と決まってきます。

もし、何かを求めているようなら。 そのときは、吠えている最中には応えないようにしてみます。

その代わり、ふと静かになった瞬間や、落ち着いているときに、求めていたものを叶えてあげてください。 「吠えるんじゃなくて、静かに待つといいことがあるよ」と、伝えてあげましょう。

もし、何かから逃れようとしているようなら。 そのときは、その対象から守ってあげましょう。 怖いものや苦手なものから距離をとって、安心させてあげてください。

理由が違えば、してあげられることは真逆になります。 だからこそ、まずは愛犬をよーく見てみること。 そこから、解決がはじまります。

犬の吠える声は、僕たちを焦らせます。 けれど、それは彼らからのサインでもあります。

「やめさせなきゃ」と力が入ってしまう前に。 「どうしたの?」と、一歩引いて眺めてみる。

そうすれば、その声は 愛犬を深く知るためのきっかけに変わるはずです。

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道草する犬。犬が鼻で感じ取る世界。

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